子供の頃の家族関係

幼い頃の環境──特に家族との関係は、<現在の自分>に、思っている以上に深く影響を及ぼしているものです。

 

今現在の親子・兄弟・夫婦、といった基本の人間関係は元より。
友人・知人、職場やご近所での人間関係。

 

リレーションシップ・セラピーは、チャック・スペザーノ博士が考案したセルフセラピー・カードを用い、様々な人間関係に焦点を当ててリーディングを行うセラピーです。

シャドウ・依存・罪悪感、といった心理学用語からなるカードは勿論、先祖代々の問題・インスピレーション・ハイアーセルフ、などのスピリチュアルなカードも含まれ、セッションでは、思いもよらなかったカードが示される事も多々あります。

 

 

例えばAさん。

リラクゼーション・サロンでの勤めを辞め、自宅で開業。
自宅でアロマセラピーのサロンを開き、チラシの作成、配布、HPの活用と積極的に活動しつつも、セルフセラピーのカードでリーディングをすると、ほぼ毎回の様に<隠れた自己>というカードが示されました。

 

自分自身が望んでいる方向と、実は、潜在意識は逆の方向を向いている──

 

自分の心の奥を知ろうと、Aさんは、<子供の頃の家族関係>を見つめ直すリーディングを。

そして出たカードは

 

父親=無意味感
母親=復讐
祖母=ハートブレイク

 

でした。

 

 

おばあちゃん子だったというAさん。
勿論、おばあちゃんが大好きだった事実に変わりはありません。


──ですが・・・


自分が間に立つ事で、母親と祖母との間を、平穏に保とうとする気持ちも働いていたのです。

 

 

本当はAさんの叔父(父親の弟夫妻)夫婦との同居を望んでいた、おばあちゃん。
ところが、お嫁さんとの折り合いがつかず、Aさん家族と暮らす事になった。
顔には出さずとも、或いは、自分自身気づかずにいたとしても、心の中はまさしく<ハートブレイク>だった筈。


そして、そんなおばあちゃん──お姑さん──に、よく仕えていたという、お母さん。

Aさんが常に“良い子”であろうとしていたのは、自分が何か間違った事をしでかしてしまうと、Aさんではなく、母親の方が、おばあちゃんに叱られてしまうから。

幼いAさんは、恐らく自分が思う以上に、母親を庇う為、一生懸命おばあちゃんを楽しませようとしていたのでしょう。

お母さんはお母さんで、勿論、家族が和やかに過ごせるよう心を砕いていた。お姑さんと、仲良く暮らしていこうと努力していた。

 

 

──けれども。

 

 

お母さんはどこかで、無意識に伝えていたのかもしれません。

「私は被害者だ」──と。

 

 

私はこんなに傷ついている。
私の苦しみは<あなた>のせいだ。

その<あなた>は、お姑さんであり、又同時に、“我関せず”の夫──Aさんの父親でもあったのでしょう。

 

 

 

丁度その頃。
当時は知らずにいたそうですが、実は、Aさんのお父さんは仕事でかなり厳しい状況にあり。
とても、家庭の事まで考える余裕はなかったのだと、大人になってから分かったそうなのですが、しかし、詳しい事情までは窺い知る事は出来なくても、幼いAさんは、その頃のお父さんが<無意味感>だった事に気づいていました。

 

 

何故か。

 

 

父親に遊んでもらった記憶が、殆どなかったから。
実際には、お父さんは、仕事で疲れた身でありながら、娘の為、遊園地に連れていったりと精一杯の家族サービスをしていたというのに。

 

一緒に遊んだ記憶がない。
遊園地に行った事は覚えていても、父親の印象、存在感が希薄──


“笑っていても、本当は笑っていない”

 

父親は、単に疲れているというよりも、仕事について、或いは──生きていく、という、それ自体について、熱意を失いかけていたのかもしれません。
そして、幼い子供程、そうした心の裡を、無意識に見抜いているものなのです。

 


今は、夫婦二人、和やかに過ごしているという、Aさんのご両親。
Aさん自身、子供の頃、そこまで辛かったという自覚はないのです。

けれども。

ふと気がつけば、自分を主張するより周囲の和を優先させ、「やりたい」と思う事があっても、周りの心配を先に考える──

それが当たり前の様になっているのは、子供の頃、“良い子でいよう。お母さんの為に、おばあちゃんの為に、良い子でいなければ”と常に心の裡で思っていた事と、決して無関係ではないでしょう。

 

 

 

前進したい自分にブレーキをかけていた<もう一人の自分>と出逢ったAさん。
それで全てがめでたし、めでたし──  とは、残念ながら行かないのですが(^^;)、それでも、少しずつ、1歩ずつ、目指す方向に舵を向け、確かな歩みを進めています。